岡バラ通信 Vol.14「諸行無常の響あり」
寒い冬を乗り切り、ようやく春めいてきた今日このごろ。
この春から新たに社会人として仕事に就く方々も多いと思いますが、
これからたくさん訪れる理不尽なことに負けないよう、私なりにアドバイスを送りたいと思います!
僕は今から18年前、夢であった船乗りになって横浜の企業に就職しました。
ベタな話ですが、期待と不安が入り混じり、とても緊張したことを覚えています。
そして初日の勤務を迎えたわけですが、ハッキリ言って物凄く厳しい世界というか、理不尽な世界で、とにかく最初は怒られっぱなし。
ある程度仕事を覚えるまでは「息をするだけで怒られるんじゃないか」っていう緊張の連続でした。
しかし段々仕事や環境に慣れてくると、徐々に船員の先輩方とも打ち明けられるようになり、
それはそれは楽しく仕事に取り組むことができるようになりました。
そうすると、なんだか自分が認められたような気がして、凄く嬉しかった記憶があります。
自分の話が長くなってしまい申し訳ありませんが、そんな中で自分が最も嫌だった理不尽、
それは「さっきと言ってることが違うじゃん」です。
これってどこの世界にもあることですが、ある日、あまりにもこの理不尽が続くことがあり、
ふと「なんでこの上司は、こんなに頻繁に言うことが変わるのだろうか?」と考えてみたんです。
結局楽しかった船乗りを辞め、もう一つの夢であった整体師の道に進むことになるのですが、
これまた師匠であり、社長でもある父も「言ってることがさっきと違う」ことがあるんですよ!
岡本翼は考えに考えたのですが、それでも答えは見つからず…
そんなとき、魚釣りに使う糸の太さで悩んでいたとき、何度も何度も迷い、
結局は1番最初に決めた太さに自分なりに納得して決定したことがありました。
そのとき、ピンときてしまったのです。
「物事は真剣に考え、真剣に取り組むほど考えはコロコロ変わる」
「これが理不尽の正体だ!」
風呂上がりに釣り糸を眺めながら、僕はついに答えを見つけてしまいました。
そう。物事って常に変化しているし、船に乗っていれば潮流だって風向きだって他の船だって、
いつも一定ではありません。
常に変化し続けていますよね。
まさに、「諸行無常」なんですよ!
自分が心から真剣に向き合ってることって、物凄い量の情報が入ってくるし、もちろん経験もたくさん増えていきます。
そりゃあ人生の大先輩たちは、考えがコロコロ変わって当然だったんです。
だから新社会人の皆様も、これからたくさん理不尽なことを経験すると思いますが、
そんなときはあまり目くじらを立てず、「あ〜、この人はこの仕事に真剣に向き合って考えが変わるんだな」ぐらいに思ってあげてください。
きっと皆様も人の上に立つとき、さっき言ったことをすぐ忘れてしまって、またその考えに戻ってくるような経験をしますから!
部下の方には嫌な顔をされるかもしれませんし、記憶力がいい方は「しまった」と思うかもしれませんが、
「諸行無常の響あり」。全てのものは常に変化しています。
最初に出した指示とは違う指示を出さなくてはいけないときもあるかもしれません。
そのときは落ち込まず、「自分もこの仕事に随分真剣に取り組めるようになったんだな」と胸を張ってくださいね!

